生地を探す話
vol.4 生地を探す話
何故夏にデニムを履かなくなるかと言うと、生地が分厚いから。(本来は丈夫でとても良い意味)
夏でも涼しく履けるデニムの生地は、素材自体に清涼感があるものか、生地自体が軽く薄くなければいけないのです。
涼しい(天然)素材といえばリネンですが、リネンのデニム地は厚みと硬さが難点です。(あとかなりの高級品です)
なので一般的なデニムパンツに使う生地(11oz〜13oz)よりも、ずうっと薄く軽い生地を探す事にしました。※oz(オンス)は生地の重さのこと。
そして、井原工場で縫う特別な生地は井原で織られた生地で!さらには旧式の織り機でゆっくり織られた生地で!
とても狭き門な生地探しが始まりました。
まず最初の難所が価格。昨今の原料高で(インディゴデニムは特に)数年前とは比較にならない価格になっています。
価格はとても大切。
いかに日本製に、デザインに、生地に拘っても、
出来上がったものがとんでもない高級品では、それは私たちの考える日常着として相応しくないからです。
頭の中にはぼんやりと皆さまにお届けしたいパンツが浮かんでいました。
だからこそ生地のクオリティと価格のバランスが大切だったのです。(ある程度は生地の値段で決まってきてしまうからです)
さて、そんな生地見つかるでしょうか!
※ 写真は井原工場周辺の田んぼ。9月も終わり頃。稲穂が実をつけ始めました!
文:企画スタッフ S