FEATURE vol.2 grin 2024 Spring&Summer “aamu”
grin 2024 Spring&Summer “aamu”
ある朝の風景をイメージした、“aamu” プリントのこと。
Interview:grinデザイナー
grinでは毎シーズン、テーマに合わせたオリジナル柄を作っています。
今季のテーマは“aamu(アーム)”。
フィンランド語で「朝」を意味します。朝の澄んだ空気を感じる爽やかなカラーと、
晴れやかな気持ちで迎える朝の風景をイメージした柄で作ったのが“aamu”プリントです。
grinデザイナーへのインタビュー形式でお届けする今回は、
イラストのモチーフとなるものや色えらびの意図やプロセスなど、
テキスタイルやアイテムが生まれる背景に迫ります。
柄物がお好きな方はもちろん、今までお試しいただいたことがないという方もぜひ、お手に取ってみてくださいね。
―2024年春夏オリジナルの柄、“aamu”プリントについて教えてください。
grinでは毎回、シーズンテーマに合わせてオリジナルの柄を一から考えて作っています。
今回の“aamu”プリントでは朝の空のグラデーションを表現したかったので、そこを意識しながら色出しを行いました。アイテムはノースリーブとドルマンプルオーバー、Tシャツの3型です。
テーマにちなんだ物語をイメージしたときに、ある日の朝に野の花を摘んで、家に持ち帰って花瓶に飾っている様子が柄になったらかわいいだろうな、そんなふうに考えて、今回の柄ができあがりました。
―ひとつの柄が完成するまでに、どのようなプロセスがあるのでしょうか。
まずは柄のモチーフを描いていきます。
今回私は、花だったらこんな感じかな、花瓶はこういうのが良いなといったように、
ひとつのパーツごとに考えながら描いていきました。
一部だけ鉛筆で描いたような線画をアクセントにしているところもポイントです。
描きこみの部分は少しカジュアルな感じも出せたら良いのかなと思い、ストライプとボーダーにしてみました。
次に、手描きのイラストをスキャンして、パーツごとのデータをPCに取り込んで画面上で柄を組み立てていきます。柄を考えるときに大事にしているのは「リピート」の組み方。
柄にはリピートというものが必ずあって、柄を連続して繋ぎ合わせる方法のことを指します。
柄全体を見たときに、余白などのバランスが美しいかどうかを見ながら調整していきます。
柄ができあがったら、色出しの作業ですね。グラデーションのポイントを絞って4色で展開しています。
―これまでのオリジナル柄は、どんなモチーフが多いのでしょうか。
植物や生き物のほか、食器の柄なんていうのも企画したことがありますが、全体的には自然にまつわるモチーフが多いかもしれません。
その中でも私が特に惹かれるのが「花」で、過去にもいろんな花のモチーフがありました。
grinのお店にいらしたお客様からはよく、花の柄やモチーフに対して「この花はなんですか?」と聞かれることがあるのですが、あえて何の花かは設定していません。
そのほうが着る人によって自由なイメージを持っていただけるので、ひとつの柄であっても奥行きが生まれるんじゃないかと思っているんです。
―アイテムをどんなふうに楽しんでほしいですか?
今回のaamuプリントは、大人っぽさと可愛さのバランスにこだわりました。
イラストは線の描き方を意識して色数も絞っているので、柄であっても全体的にすっきり見えるようにしています。ベースの色と柄の色が同系色だと、ワントーンのコーディネートや無地のアイテムの延長感覚で着れたりもするので、取り入れやすいんじゃないかなと思います。
もともと柄がお好きな方はもちろんですが、普段はほとんど無地のアイテムばかりという方にも試していただきたいですね。
オリジナル柄はシーズン毎のテーマカラーをはじめ、その時々のgrinが表現したいことを詰め込んでいるので、シーズン毎に色や柄も変わっていきます。
そういう意味でも、次の季節が始まる楽しみを感じていただきながら、ワクワクしてもらえたらとても嬉しいですね。
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Text_Haruka Inoue