MALK
HOME > MALKPAGE > イマジネーション料理部 > イマジネーション料理部#5

イマジネーション料理部#5

 

料理研究家でもプロの料理人でもない

ただの自炊料理人Uちゃん。

MALKスタッフのUちゃんとKちゃんの

会話を通じて織りなすお料理ストーリーがはじまります。

お料理の色合いがいつも素敵で

夕食の一品に加えると

心も身体も満たされるものばかりです。

今回はどんな食材で

どんな彩りのお料理が登場するのか楽しみです。

 

EPISODE  5

「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動

ー マリネ活動、紫キャベツとしらすの魅力 ー

 

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

のどかな休日の昼下がり。

MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

このところ夢中の個人活動に一区切りついた途端、鳴リはじめる電話。

 

ワン・・

 

 

U : はい。

 

 

電話の主は、いつも通りMALKの同僚Kちゃんだ。

 

 

K : あ、もしもし、Uちゃん? いま何してるの?

 

U : とくに何もしてないよ。 ちょっと休憩しようと思ってたところ。

 

K : ねぇ、昨日ちょっと口走ってたマリネ活動って何?

 

U : あははは。 それ、いまちょうど一段落したところだったよ。

 

K : いまもマリネ活動してたの!? 最近そのワードちょいちょい出してくるよね。

 

U : そうだっけ? 好きすぎて無意識に口に出しちゃってるのかも。

 

K : そうだよ、きっと。 ねぇ、ところでUちゃん、いまハマってるものある?

 

 

そう、Kちゃんの話はいつだって急展開。

しかし、そんなことは全く気にせず即答するUちゃん。

 

 

U : もちろん、マリネ活動だよ。

 

K : うふふ。 絶対そうだと思ってた。 それって一体何をしているの?

 

U : その名の通り、好きなものをいろいろマリネにして楽しむっていう活動。

 

K :  ふうん。 Uちゃん酸味好きだもんね。 どんなものをマリネにしてるの?

 

U : おもに野菜かなぁ。 マリネ野菜ってアレンジもきくし案外便利だよ。

 

K : にんじんとかタマネギとか、そういうの? 

 

U : そうそう。 今日は、ちょうどずっしり新鮮な紫キャベツを見つけたから、それをたっぷりマリネにしたよ。 色もきれいだし簡単でおいしくてほんと最高。

 

K : きれいで簡単で美味しいって、良いことしかないね。 やりかた教えて〜。

 

 

Kちゃんは、なぜかいつでも同僚Uちゃんの自炊料理に興味津々。

つくり方を聞くことも、すっかりクセになってしまったようだ。

 

 

U : 紫キャベツの場合はね。 とりあえず好きなだけ千切りにして、塩ふって放置。

 

K : え! それで終わりじゃないでしょ!?

 

U : あははは。 もちろん終わりじゃないよ。 水分が出てしんなりしてきたら、てん菜糖と酢とレモンとオリーブオイルを入れて和えるだけ。

 

K : キャベツから出た水、捨てなくていいの!?

 

U : いいよ。 あ!そうそう、塩は味付けにもなるから、入れすぎないようにね。 あまりたくさん塩しなくても、混ぜて放置してる間に適度に水分抜けるから大丈夫。

 

K : ふーん。 そっか。 なんか今日は味の配合イメージが湧かないなぁ。

 

U : そう? わたしはいつもその日の気分で変えちゃうけど、いちおう今日の配合言ってみる?

 

K : うん。 言ってみて。

 

U : 顔が入るくらいの大きさの結構大きめのボールいっぱいの千切りに対して、塩は小さじ1か1.5くらい。 で、しんなりしてきたらてん菜糖大さじ1くらい。

 

K : 顔が入る大きさのボール?・・・。 まぁ、いいか。 てん菜糖・・・。 普通の白いお砂糖でも良い?

 

U : いいよ。 はちみつとか、きび砂糖とか、何でも好きな甘みを使ったら良いよ。

 

K : そうなんだ。 はちみつとかも美味しそうだね。

 

U : うん。 わたし、いつもは料理に砂糖ってほとんど使わないんだけど、このマリネは甘み入れたほうが美味しかったよ。

 

K:ふ〜ん。 好きな甘みね、やってみるよ。

 

U : で、しんなり紫キャベツとてん菜糖をまんべんなく混ぜたところに、レモンと酢を合わせて大さじ3か4くらい混ぜて、オリーブオイルを好きなだけ入れて和える。

 

K : レモンと酢もどんな配合でも良いんだ。

 

U : いいよ。 レモンなかったら米酢だけでも良いよ。

 

K : あ、酢は米酢だったんだね。 聞いてみると新しい情報出てくるもんだねぇ。

 

U : そうだねぇ。 あ!紫キャベツは、酸味を入れたときに色がパッと明るく変化するんだけど、それを観察するのも活動の楽しみのひとつだよ。 で、今日の夜はさらにたっぷりのしらすと和えて食べようと思ってるんだ。 ああ、黒こしょうもかけよう。 晩ご飯が楽しみ〜!!

 

K : たっぷりしらす和え!? 何それおいしそう。 わたしもやってみよ〜。

 

U : もしもし?

 

K : ん? もしもし?

 

U : あははは。 このタイミングで電話切れてないのって、何かめずらしいね。

 

K : あははは。 ほんとだ、確かに。

 

U : うふふ。 じゃ、またね。

 

K : うん。 またね〜。

 

 

通話終了後も、何やらちょっぴり落ち着かない様子のUちゃん。

 

 

もしかしたら、夜まで待てずに紫キャベツマリネのしらす和えに手を出してしまうかもしれない・・・。

いや、もうそろそろ好物を前に我慢する大人力も養わなくては・・・。

でも、少し味見するくらいなら・・・。

 

 

のんびり穏やかな休日の昼下がり。

いつになく真剣で難しい表情のまま、Uちゃんの平和な葛藤はもうしばらくつづくのであった。

 

 

 

 

 

 

とある休日の昼下がり

MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動

それが、イマジネーション料理部

 

つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ

 

一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を

Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?

 

この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です

次回もどうぞお楽しみに

 

※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです