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イマジネーション料理部#22

 

 

EPISODE  22

「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動

ー 見慣れているけど謎の存在?スープにしちゃえばお馴染みに ー

 

 

ジリリリリリーン   ジリリリリリーン   ジリリリリリーン

 

のどかな休日の昼下がり。

MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。

どこからか、昔懐かしい黒電話の音が聞こえてきます。

 

ジリリリリリーン   ジリリリリリーン   ジリリリリリーン

 

ハッと顔をあげ、慌ててスマホを手にとるUちゃん。

 

ジリリリリリーン   ジリリリリリーン   ジリリリリ・・

 

U : はい。

 

電話の主はお馴染み、MALKの同僚Kちゃんだ。

 

 

K : あ、もしもし、Uちゃん? いま何してるの?

 

U : 何もしてなかったんだけど、いつの間にかスマホの着信音が変わってて、一瞬自分宛ての電話だって気がつかなかった!

 

K : あはははは。 結構前に変えたのに、いま気がついたの?

 

U : あれ? そうなの? 変えたんだっけ??

 

K : そうだよ! 「仲良くしてる猫が、犬の鳴き声(の着信音)を怖がってかわいそうだったから変えたい」ってスマホ渡されて、わたしが変えたんだよ。

 

U : そっか、そういえばそんなこともあったような・・・

 

K : ま、Uちゃんはスマホに全く興味もってないから仕方ないか。 ねぇ、ところでUちゃん、いまハマってるものある?

 

 

そう、相変わらずKちゃんの話は急展開だ。

でも、もちろんUちゃんは即答。

このタイミングで聞かれる「ハマってるもの」は、自炊料理のことに決まっているのだ。

 

 

U : あるよ。 カリフラワーのミルクスープ。

 

K : へぇ、カリフラワーか・・・ブロッコリーの白いやつ。

 

U : うふふ。 味と色は全然違うけど、シルエットはそっくりだよね。

 

K : カリフラワーって、わたしにとっては謎の存在だから、いつもブロッコリーのほうを選んじゃうな。

 

U : 味、全然違うけどね。 気持ちはわかる気もする。 

 

K : カリフラワーのスープって、どんな味なの?

 

U : それが、案外どんな味にしても美味しいっていうのが、カリフラワーのすごいところなんだよね。  

 

K : え!どんな味にしても!?  それ聞いて俄然興味湧いてきた。 どうやってるのか教えて~

 

 

Kちゃんは、なぜかいつでも同僚Uちゃんの自炊料理に興味津々。

つくり方を尋ねるのも、すっかりクセになってしまったようだ。

 

 

U : わたしがいまハマってるのは洋風のミルクスープなんだけど、その前は中華風にハマってて、その前は和風に夢中だったの。

 

K : ほほ~。 和洋中に対応か。 すごいね、カリフラワー。

 

U : うん。 しかも、つくる工程がほとんど一緒で、カリフラワーを煮込むお出汁を変えるだけだから、自由自在だよ。

 

K : 煮込むお出汁を変えるだけ?

 

U : そう。 ミルクスープの場合は、コンソメとか野菜系のお出汁にざく切りにしたカリフラワーを入れて煮込むの。 潰せるくらいの柔らかさになるまで適当に。

 

K :  適当って、煮込み時間とか気にしないで放っておいていいの?

 

U : 牛乳を入れる前までなら気にしなくていいよ。 この間ちょっと煮過ぎちゃったけど、それも案外美味しかったし。

 

K : 自由度高め~。

 

U : カリフラワーが柔らかくなったら、ヘラとかで潰したり、ブレンダーとかでペースト状にしたり、好みの口当たりに調整。 で、最後に牛乳を加えて、塩で味を整えたら完成。 濃厚な感じが好みだったら生クリームを加えても良いけど、牛乳だけでも充分美味しいよ。

 

K : 工程が少ないし、適当が多くていい!

 

U : だよね。 わたしは食材の粒々が残ってる感じも好きだからそんな食感に仕上げてて、スープの濃度は適当に牛乳の量で調節してる。 食べる直前にオリーブオイルを回しがけて黒胡椒を挽いたら香りも最高。

 

K :  おお。 最後のチョイ足しもいろいろ楽しめそうだね。

 

U :  パセリとか、チーズとかトッピングしても美味しいよ。

 

K : 美味しそう。

 

U : 和風の場合は、カツオとか昆布とかお好みの和風出汁でカリフラワーを煮込んで、最後にちょびっとお味噌を加えてネギをトッピング。

 

K : 良さそう。 

 

U : チキンとかのお出汁で中華風の場合には、ミルクは入れずに溶き卵とごま油を入れるの。 最後に強火でボコボコに煮立たせてから卵を回し入れると、卵がふわふわになって美味しいよ。

 

K : むむむむ。 ふわふわたまごの中華風もありだね。

 

U : カリフラワーっていまが旬で美味しい季節だから、いまのうちに食べてみて。

 

K : そっか、いまが旬なんだ!

 

U : そうそう。 野菜の旬って、ちょっと油断してると過ぎちゃうよね。

 

K : うん。 カリフラワーって見慣れてるんだけど、ブロッコリーより馴染みがなくて茹で時間とかよくわからないから、ちょっと避けてた。

 

U : あははは。 確かに、モコモコのところがギュッと詰まって案外重たいし、あんまり調理したこと無かったら謎の存在だもんね。

 

K : そうなの。 でも、適当な煮込み時間で美味しいスープにできるなら、そんな心配は必要ないね。

 

U : ないよ。 すぐに馴染みの存在になるよ。

 

K : わかった。 まずはスープからカリフラワーに接してみるよ。

 

U : 案外付き合いやすいタイプだから安心して。 

 

K : 誤解が解けてよかったよ。 じゃ、またね~

 

 

 

 

のんびり穏やかな休日の昼下がり。

 

八百屋さんで手に入れたばかりの新鮮なカリフラワーをぼんやり眺めるUちゃん。

 

見れば見るほど不思議なカタチ・・・どっしりと謎めいた存在感・・・

 

これは間違いなく美味しそう・・・「そうだ!今日はエスニック風スープに挑戦してみよう~」

 

春夏秋冬、お気に入りの食材を見つけては、果敢にも初めての味に挑みつづける、好奇心旺盛なUちゃんなのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある休日の昼下がり

MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動

それが、イマジネーション料理部

 

つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ

 

一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を

Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?

 

この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です

次回もどうぞお楽しみに

 

※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです