#43 雨の季節。
/今年もこの季節がやってきました!
こんにちは、しおりです。
雨の季節になりましたね。洗濯物がなかなか乾かなくて困っている私です。
マルオはというと、梅雨には 大好きな ” 梅 ” の文字が入ってるから好きらしいです。
(ひとつ前のおはなし #42 ふたりの好物 にてマルオの好きな ” 梅 ” についてお届けしています)
そういえば、梅雨はどうして ” 梅雨 “って呼ぶのかな?
梅が実る時期の雨だから というのは聞いたことがあるけど、どうやらそれだけではないみたい。
/” 梅雨 ” の由来はなんだろう?
一般的に知られているのは、梅の実が熟す頃の長雨 だから。
梅雨とは中国が発祥の言葉で、日本と同じように5月下旬〜6月下旬に旬を迎える梅の実と長雨の時期が重なったため、梅の時期+雨の時期 = 梅雨 と呼ばれるようになったそうです。
でも実は、” 梅雨 ” になる以前は違う漢字が使われていました。
/” 黴 (カビ) ” では印象が悪いから。
” つゆ ” のことは、” ばいう” とも読みますよね。
梅雨前線とか。
雨が続いてカビが生えちゃうくらい湿度の高いこの時期。もともとは、カビをもたらす雨=黴雨(バイウ)と呼ばれていたんだそうです。
それではちょっとね……ということで、
ちょうど梅の時期でもあるし、発音の同じ ” 梅 (バイ) ” の字を使うことになったんだとか。
日本に伝わったのは奈良時代で 、” 梅雨 ” になってから。
中国語読みの “バイウ” ではなくて ” つゆ ” と読むのが一般的だけど、なぜなんだろう?
/日本では”つゆ”と言うようになったのはなぜ?
これにはいくつかの説があるそうです。
ひとつは、
雨によって湿っぽく、露(つゆ)が降りたような日が続くことから ” つゆ ” と呼ぶようになった。
今でも季語などで使われているようですが、露にぬれて湿っぽいことを「露けし*(つゆけし)」とも言っていたようです。 * 〜けし = 〜っぽい
もうひとつは、
柔らかく熟した梅の実が潰れる時期であることから” つゆ ” と呼ぶようになった。
くずれてだめになることを意味する「潰える(ついえる)」を、昔は「潰ゆ(つゆ/ついゆ)」と言っていたそうです。
・・・・・・なるほど、梅雨を ” つゆ ” と読むのは日本人の生活や感覚の中で、自然と生まれた言い方なんだなぁ。
/おわりに
今回は思わぬ梅雨の由来を知ることができました。
雨の日が多いと少し憂鬱になったりしますが、作物や植物にとっては恵みの季節。
私たちの水資源を蓄えるタイミングでもあります。
梅雨だって自然の大切なリズムの一片と思ったら、そんなにイヤなものじゃないなと思えそうですよね。
それでは、次回もどうぞお楽しみに〜!
次のおはなし。
#44
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