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”コスプレ”からはじまるデニム物語

 

 

interview  /  営業Sさん

【 “コスプレ” からはじまるデニム物語 】

 

 

MALKのまわりの人たちを、インタビュー形式で気ままに紹介するこちらのコラム。

1回目のゲストに選ばれたのは、営業のSさんです!

 

 

Sさんといえば、社内でも ” ヴィンテージ好き ” として名が挙がる存在。

 

NATURAL LAUNDRY や CLIP.TAB のアイテムにも、さりげなくヴィンテージのディテールが息づいている のは、ブランドコンセプトはもちろん、古着好きのスタッフが関わっているからなんですね。

 

Sさんのヴィンテージ愛の原点、当時の空気感、こだわりのこと。いろいろ聞かせてもらいました。 

 

 

pic/ 営業Sさん

 

 

 


 

 

 

デニムがないと落ち着かない?

 

 

—— さっそくですが、Sさんってデニムたくさん持ってますよね?(笑)。

 

 

Sさん「 うん。いっぱい持ってます(笑)。デニムって消耗品なので、無いと心配になっちゃうんですよね。」

 

 

—— デニムは消耗品なんて初めて聞きましたよ (笑)!

 

 

Sさん 「 そうそう(笑)。でも増えてくると穿かないものも出てくるから、日焼けとか傷んだりしないように裏返して保管してます。あと、表のまま畳んでおいたのを穿くとペタッとしちゃうけど、穿くときに表に 戻すとふっくらするんですよ。太めのシルエットが好きなので、なんとなくそうしてます。」

 

 

—— ほほ~。すでに ” ただの洋服 ” として扱ってないのがわかります! 

 

 

pic1/  保管の為、裏返されたヴィンテージデニムパンツ
pic2/  縮んで破れた革パッチ。年代物なのが伝わります。

 

/ ” ヴィンテージ好き ” の原点は50年代カルチャー

 

 

—— ヴィンテージやデニムを好きになったきっかけは何だったんですか?

 

 

Sさん「 要は “コスプレ” です(笑)。」

 

 

—— え!コスプレですか(笑)!どういう意味ですか?

 

 

Sさん「 高校に入る前の春休みに、お袋がテレビ通販で50~60年代初期のオールディーズを100曲収録したカセットを買ったんです。お袋がロカビリー世代で。 それを聴いた時にすごく惹かれたんですよね。 それから、当時の人たちってどんな音楽を聴いて、どんな格好してたんだろう…と、アメリカの50年代のカルチャーに興味を持って調べるようになりました。」

 

 

—— あ、それで “コスプレ” なんですね。当時の空気を纏うというか。

 

 

Sさん 「そんな感じかも。有名な人だとエルビス・プレスリーとかジェームズ・ディーンとか、当時のスターのステージ衣装やスクリーンでの着こなしを参考にしてました。その人たちはリーバイスやリーのデニムもよく穿いていたんですよね。50年代ってかっこいいなぁ。最高のものは50年代だよな って思い 込むようになりました (笑)。 デニムや古着に興味を持ち始めたのはそれからですね。

 

 

pic1/  SさんのGジャンコレクション。着て洗うを繰り返し、自分ならではの一着に。
pic2/  思い出のGジャンを手に取りながらエピソードを語ってくれたSさん。

 

青春の空気とデニム

 

—— まわりの同級生たちはどんな感じだったんですか? 

 

Sさん「僕が高校生になった1980年代半ば頃って チェッカーズが人気者で、彼らの音楽のルーツは50年代のドゥーワップやロカビリーなんですよ。 なので、友達にも同じような子がいましたね。チェッカーズやシャネルズとか…… 楽曲はもちろん、彼らのファッション(とくに彼らの私服!)も魅力的に映っていました。 デニム好きはその中のひとつですかね。チェッカーズは今だに聴いてます。」

 

 

—— へぇ~!なんだかいいですね~! その頃 買ったデニムの思い出はありますか?

 

 

Sさん「高校生の時は、バイト代を全部古着につぎ込んでて、初めて買ったGジャンがこれなんですけど……。」
( 持参いただいたデニムコレクションのひとつに手を伸ばすSさん )
「これ、プレスリーが映画で着てたのと同じ形のやつなんですよ。お店に取り置きしてもらっていたのを買いに行って、レジ裏に ” SOLD “って置いてあるのを見た時は感動しましたね。あれ俺んだぞ~みたいな。」

 

 

—— わぁ、いい話!この色落ちの具合も、気に入ってたくさん着てたんだなって感じします。

 

 

Sさん「こんなボロボロになっちゃったけど、なんか手放せないですね。」

 

 

 

—— デニムジャケットいろいろお持ちだと思いますが、なにかこだわりはありますか?

 

 

Sさん「そうですね~。元祖Gジャンと言われているのが、リーバイスのワークジャケット。俗に言う、” ファースト” という形なんですけど、その頃は作業着で道具感があって。そこからもう少しファッショナブルな雰囲気に進化したのが、次に登場した ” セカンド ” です。 50年代当時のロカビリーミュージシャン達が着てたのが、そのセカンドの形なんですよね。 だから自分もセカンドのGジャンを好んで着ていました。 ファーストだと僕のコスプレの概念から外れてしまうので (笑)。 

 

 

—— なるほど!Gジャンの歴史も興味深いですね。

 

 

Sさん「うん。いろんな時代背景によってマイナーチェンジが繰り返されたり、新しいモデルが出てきたり。60年代後半になるとヒッピー文化が始まって、デニムのスタイルもまた変わっていったりして。僕は50年代以前のデニムに惹かれますね。」

 

 

pic/  Sさんが初めて買ったデニムジャケット。

pic/  袖口のダメージ。濃いインディゴカラーが薄いブルーに。

 

語るよりも身につけたい。

 

—— 「コスプレ」という言葉、すごく印象的なんですが。

 

 

Sさん「あはは (笑)。若い頃は古着屋さんや仲間から情報を集めて、ヴィンテージの知識を得るのも楽し かったんです。でも20歳くらいのころ、ヴィンテージブームが来たんですよ。それで、ヴィンテージのレプリカ商品とかも色々出てきて、語る人も現れて……。そしたらちょっと醒めちゃった (笑)。そういうのに興味なくなっちゃったんですよね。

 

 

—— おぉ~、その感じわかる気がします! 

 

 

Sさん「その時代の人はそんなこと気にせず自然に着ていただろうなと。やっぱりコスプレなんで、自分もその時代の人のように普通に身につけてようって。知識よりも体感だろうって。そういう方向に変わっていきました。」

 

 

——  …… Sさん、アツいですね!

 

 

pic/  デニムを扱う手がやさしいSさん。

 

 

何気なく話してくれたSさんですが、デニムを触る仕草さひとつとっても ” 好き ” がしっかり伝わってきました。

 

そんなSさんのデニム好きの原点には、青春の匂いと憧れた5,60年代のカルチャーが。

着るものへの考えやスタイルがどのように育っていったのか、少し垣間見えた気がします。

 

 

つづく後編では、
普段の着こなしやお気に入りのアイテムについて、より日常に近いエピソードをお届けします。