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カットソーをかたちづくる風景 - 紡績工場編 1 –

4月中旬を過ぎたあたりから、まるで初夏!?というような日もチラホラ。

華やかなピンク一色だった桜の木も葉桜の色に移り変わり、爽やかな新緑の季節がやってきました。

まだ気温の変化に油断はできないけれど、そろそろウールの衣類は片付けようかな?

うっすらそんな気分になった頃、KINOTTOのカットソーが本格的に活躍するシーズンが始まります。

これからの季節にもぴったりのカラーやデザインが揃う、優しい着心地のシリーズなので、

それぞれ暮らしにフィットするアイテムを取り入れて、楽しく着回してもらえたら嬉しいです。

 

 

さて、今回からスタートする「カットソーをかたちづくる風景」- 紡績工場編 – の舞台は、

KINOTTOがいつもお世話になっている、大阪の泉州地域にある紡績工場。

現在ほど「エシカル」や「サステナブル」といった取り組みが身近ではなかった頃(20年以上前!)から、

綿花栽培の労働環境などにも配慮した原料調達をされており、

もちろん素晴らしい素材(糸)の魅力も相まって、とても尊敬し信頼している会社です。

そんな志あるものづくりの達人たちが、

暮らしに欠かせない「着るもの」の「もと」となる「糸」をつくりあげる現場から、

MADE IN JAPAN の日常のひとこまをお届けしていきます。

 

ところで、みなさんは「紡績工場」について、どのくらいご存じでしょうか?

なんとなく「全く知らないよ~」という方も多いのかなぁと想像したので、

まずは、日々この工場で行われていることを、順番に(簡潔に1~7に分けて)並べてみたいと思います。

1 原料(原綿)の輸入と保管

2 混打綿(コンダメン) 

3 カード

3.5 コーマ

4 連条(レンジョウ)

5 粗紡(ソボウ)

6 精紡(セイボウ)

7 仕上げ

普段聞きなれない言葉ばかりだし、きっと「コンダメン?カード?セイボウ?・・・・」という感じですよね。

ここからは現場の風景を交えながら、それぞれどんな内容で一体どんなことが行われているのか、

KINOTTO目線でご紹介していきますので、どうぞお付き合いくださいませ。

 

 

 

 - 1 原料(原綿)の輸入と保管 - の風景

 

こちらは工場の敷地内にある原綿倉庫。

間口が広く天井も高くて、ちょっとしたスポーツ施設くらいの広さがある建物です。

ここには世界各地からさまざまな特性を持つ原綿が輸入・保管されていて、

あのふわりとしたコットンとは思えないほど「ドッシリと重そうな塊」になって積まれています。

ちなみにその塊を開けてみると、なかに詰まっている原綿はこんな様子。

 

 

塊の上面をほぐしてみたら、なるほど原綿であることがわかりますが、

かなりギュギュッと圧縮された状態で輸送されるのが(画像左の)側面を見るとよくわかります。

 

 

倉庫内は、ブルーやホワイトのビニールできっちり綺麗にパッキングされているもの、

ざっくりと布で覆われている感じのもの、針金でぐるぐる巻かれているものなど見た目もさまざまで、

何やらそれぞれ個性的な(気がする)パッキングの違いに、KINOTTOも興味深々。

世界中から多様な品種や希少なコットンも輸入されている紡績会社なので、

この雰囲気の違いは、なかに詰まった原綿の個性の現れなのかもしれない・・・

そんな勝手な想像も膨らんで、ひとつひとつ開封して触ってみたくなるのをグッと堪えつつ、

なんとなく独特の雰囲気を醸し出している塊のひとつに近づいてみることに。

 

 

パッケージに何やらドカンと大きな印刷が施されたこちらの塊は、

ウガンダからやってきたオーガニックコットンのようです。

BALE WGT と記載された部分から、このひと塊が207.4kgだということも判明。

聞いたところによると、原綿はおおよそこのくらいの単位で梱包・輸送されるのだとか。

 

あ、なんだか面白い(他とは全然様子の違う)シルエットの塊を発見しました。

表面の生地の状態からすると、だいぶ古いもののようです。

 

 

KINOTTOで使用しているコットンではないので紛らわしいのですが、

なんと個人的な推し綿(推しメン)「アスペロ」でした!

コチラの品種は、綿でありながら繊維が極めて太くウールのようなタッチが素晴らしいかなり個性派のコットン。

残念ながら近年はあまり取引がないそうで、ご案内いただいたMさんにファンであることを告げると、

(少し破けていた)隙間から触らせてもらうことができました。

またどこかで会えますように・・・・と密かに願いながら、倉庫内をぐるりと見回します。

いまの時間で全部を把握するのは難しいくらい、多くの塊(原綿)が保管されているコチラの倉庫ですが、

どうやらKINOTTOのコットンはここにはないようです。

 

 

さまざまな様子で(やはりそれぞれ雰囲気がある)パッキングされた原綿の塊に目を奪われながら、

まだ紡績の最初の工程にもたどり着けていないことにハッとして、いそいそと原綿倉庫を後に。

 

 

 

先ほどの倉庫から歩いてすぐの場所に、

両サイドに染色済みの素材(トップ糸として使われるもの)がきっちりと積みあげられ、

少しだけ下り坂になった通路が現れました。

整理整頓が行き届きひっそりと静かな通路をゆっくり辿っていくと、

Mさんが「KINOTTOのコットンはここにありますよ」と声をかけてくれました。

ガラリと扉を開けると、馴染みのある白くてふんわりとした原綿が。

 

 

 

おおかた使用して少なくなった原料は、コチラの通路の保管庫に仕舞われているのだとか。

大切に扱ってもらえている様子に嬉しくなると同時に、

「また会う日まで、待っていてね!」という気持ちも込めて、しっかり画像に残して別れを告げました。

 

いよいよ、この先すぐの扉の奥からは、紡績最初の工程がスタートしていきます。

 

次回のNOTEに続く

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カットソーをかたちづくる風景 - 紡績工場編 2- では、

普段は目にする機会の少ない、紡績工場ならではの機械がどんどん登場しますので、どうぞお楽しみに~