MALK
HOME > MALKPAGE > イマジネーション料理部 > イマジネーション料理部#18

イマジネーション料理部#18

 

 

EPISODE  18

「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動

ー 小さいカボチャにたっぷりチーズ、秋を丸ごと楽しもう ー

 

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

のどかな休日の昼下がり。

MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。

どこからかお馴染みの着信音(イヌの鳴き声)が聞こえてきます。

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

名残惜しそうに梨を頬張りつつ電話を手に取るUちゃん。

 

ワン・・

 

U : はい。

 

電話の主はお馴染み、MALKの同僚Kちゃんだ。

 

 

K : もしもし、Uちゃん? いま何してるの?

 

U : ちょうど梨食べてたところだよ。

 

K : あ、そしたらまた後にしようか。

 

U : だいじょうぶ。 いま最後のひとつを食べきったところだから。

 

K : そっか。 梨ってほんと美味しいよね。

 

U : うん。 このところ秋の味覚に夢中すぎて、食べ終わりが近づくと悲しくなるくらいだよ。

 

K : あははは。 その気持ちちょっとわかる。 いまUちゃんが夢中になってる秋の味覚って、どんなもの?

 

 

Kちゃんは、なぜかいつでもUちゃんの自炊料理に興味津々。

最近Uちゃんのハマっているものを聞き出すところから、密かにこのイマジネーション料理部はスタートするのだ。

 

 

U : 梨とか果物ももちろんだけど、最近特にハマってるのは小さいカボチャかなぁ。

 

K : ほぅ。 カボチャって何となくハロウィンくらいの時期に穫れる野菜かと思ってた。

 

U : だよね。 聞いたところによると、カボチャって暑い時期に収穫したのを貯蔵してる間に追熟したり水分が抜けて味がぎゅってするらしいよ。

 

K : へぇ~そうなんだ。

 

U : でも、いまの時期のカボチャも、いまの季節にあった食べ心地で美味しいよ。

 

K : ふぅん。 いまの季節にあった食べ心地なんてあるんだ。

 

U : 「あくまでも個人の感想です。」

 

K : あははは。 最近そのワードよく聞くよね~。 で、Uちゃんはそのカボチャをどうやって食べてるの?

 

 

このところイマジネーション料理にすっかり馴染んだ様子のKちゃん。

つくり方を聞きながら、Uちゃんの自炊料理の出来あがりを想像するのが楽しくなっているようだ。

 

 

U : 手のひらに収まるくらいのカボチャのなかに、たっぷりチーズを詰め込んで丸ごと焼くの。

 

K : おお! 丸ごと。

 

U : カボチャを器にしつつ丸ごと全部食べてる。 まだ暑い日もあるしオーブンは部屋が熱くなりすぎて辛いからトースターで焼いてるんだけど、そのサイズに合わせてカボチャも小さめのにしてるんだ。

 

K : ふむ、確かに丸ごとカボチャのお料理もトースターでできるならハードル低めかも。 でも、ちゃんと中まで火が通る?

 

U : 生からだとなかなか出来ないから、最初に丸ごとレンジで加熱してる。 ある程度加熱しておけばカットもしやすいし、チーズが美味しそうにとろけたらすぐ食べられるから、出来あがりもわかりやすいよ。

 

K : そっか。 あらかじめ加熱しておくんだね。 

 

U : そう。 で、レンジで柔らかくなったカボチャのヘタの部分をちょっと多めに横に切り落として、スプーンとかで中のタネを取り除いて、空洞になった部分にチーズをたっぷり詰めて、こんがり美味しそうになるまで焼くの。

 

K : チーズこんがり、美味しそう。 どんなチーズが合うのかなぁ?

 

U : 何でも好きなもので良いけど、私が最近ハマってるのはモッツァレラチーズだよ。

 

K :  わーモッツァレラチーズ大好き!

 

U :  加熱した後のモチモチ感とのび~る感じも美味しいんだよね~

 

K : うん。 生で食べるのも好きだけど、火を通すとまた違った魅力あるよね。

 

U : 少し塩気と風味を足したいな~って時は、バジルペーストをトッピングしたりもしてる。

 

K : モッツァレラチーズとバジルの組み合わせは最強だもんね。

 

U : あと、カボチャのタネとった空洞にわりと隙間があったら、Kちゃんが最近ハマってるツナとか入れても美味しいかも!

 

K : わぁ~ マイブームのあのツナを入れるっていうのもすごく良さそう。

 

U : それから結構お肉とも相性いいから、塩胡椒で炒めたひき肉とか詰めても美味しかったよ。

 

K : そっか。 できた隙間に合わせて好きなもの入れるっていうのも楽しそうだね。

 

U : 小さいカボチャだと沢山の具材は入らないから、ちょっとだけ残ってる何かを詰めるのも良いかもね。

 

K : うふふ。 ぱっと見何が入ってるかわからないから宝箱感あって面白いかも。

 

U : ほんとほんと。 そういえば、切り取ったヘタ部分も一緒に焼いて、出来あがりに被せたらベレー帽みたいで可愛かったよ。

 

K : ベレー帽被ってるってことでも秋気分が増しそうだね。

 

U : だよね。 簡単で美味しいし、丸ごと食べられて、まさに秋を堪能してるっていう満足感あり。

 

K : 秋を丸ごと堪能って良い響きだなぁ。 早速試してみようかな。

 

U : うん、小さいカボチャ見つけたらやってみて。

 

K : わかった。 この間行きつけのスーパーで見かけた気がするから、これから行ってみるね。 ばいば~い。

 

 

 

 

 

 

のんびり穏やかな休日の昼下がり。

 

ふと目についたのは、キッチンに並んだ小さなカボチャ達。(お気に入り食材のストックは万全!)

 

不意に「今日はどんな丸焼きにしようかな?」と考えている食いしん坊な自分に気づき、

 

「何だか『オオカミと七匹の子やぎ』に出てくる、どんどん食べちゃうオオカミみたいだなぁ」と、ちょっぴり苦笑い。

 

でも、いつの間にか「食いしん坊のオオカミ」を「とある動物園で観たカコイイ本物のオオカミ」にちゃっかり入れ替えて、

 

「オオカミもいいかも」と満足げな表情を浮かべる、いつもお気楽なUちゃんなのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある休日の昼下がり

MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動

それが、イマジネーション料理部

 

つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ

 

一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を

Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?

 

この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です

次回もどうぞお楽しみに

 

※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです