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イマジネーション料理部#9

料理研究家でもプロの料理人でもないただの自炊料理人Uちゃん。

UちゃんとKちゃんの会話を通じて織りなすお料理ストーリーがはじまります。

季節食材ならではの、お料理時間の幸せってありますよね。

Uちゃんの秋の食材選びから楽しみです!

EPISODE  9

「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動

ー カリカリ食感でギュッと濃厚自然味 ー

 

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

のどかな休日の昼下がり。

MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。

どこからかお馴染みの着信音(イヌの鳴き声)が聞こえてきます。

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

ゆっくりストレッチしながら伸ばした手で電話に出るUちゃん。

 

ワン・・

 

U : はい。

 

電話の主はいつも通り、MALKの同僚Kちゃんだ。

 

 

K : あ、もしもし、Uちゃん? いま何してるの?

 

U : とくに何もしてないよ。 ちょっとストレッチしてたところ。

 

K : へぇ。 なんだか珍しいね。 何かあったの?

 

U : 最近急に寒くなって、身体が縮こまってる感じするから伸ばしてた。

 

K : それわかる。 いつの間にか、肩とかにギューッて力が入ってるよね。

 

U : そうまさに今朝の寒さで身体中がギューッとなってた。

 

K : ふむ、案外身体のこと気にしてて偉い! ねぇ、ところでUちゃん、いまハマってるものある?

 

そう、Kちゃんの話はいつだって急展開。

しかし、そんなことは全く気にせず即答するUちゃん。

 

U : あるよ。 そういえばこれもギューッとして完成するやつだ。

 

K : え!? 寒さからの肩こり?

 

U : あははは。 違うよ。 そういうの食べちゃえたら楽なんだけどなぁ。

 

K : うふふ。 本当だよね。

 

U : この間ね、レンコンでサラダかきんぴらでも作ろうと思って薄切りにして酢水にさらしてたの。 ちょうど旬の時期だし、すごく食べたくなって。

 

K : うん。 いいね。 私もレンコン好き。

 

U : でも、そのとき突然シャリシャリよりカリカリ食感に魅力を感じて、急遽カリカリに変更してみたら、味がギュッと濃縮されて最高だったの!

 

K : え! なんか良さそう。 カリカリ、ギュッて具体的にはどうやったの?

 

 

Kちゃんは、いつでもなぜか同僚Uちゃんの自炊料理に興味津々。

つくり方を聞きだすことも、いつの間にかクセになっているようだ。

 

 

U : つくり方はすごく簡単で、米油でのんびり揚げるだけ。

 

K : ほぅ。 何か粉とか下味もつけずにただ揚げるだけ?

 

U : そう。 1〜2ミリくらいにスライスして、水分をよーくきって、揚げるだけ。

 

K : ねぇ、カリカリにするのって、もしかして油いっぱい使うのかな・・・

 

U : そんなに使わないよ。 鍋とかフライパンの底から5ミリくらいかな。 レンコン2ミリだしそれで大丈夫。

 

K : そうなんだ!

 

U : 低温でじっくりがカリカリの秘訣だよ。 レンコンから出る泡がだんだん少なくなって、ちょっと曲がってほんのり色づいてくるのが出来上がりの合図。

 

K : ふ〜ん。 様子を見てるだけでいいなら簡単だね。 

 

U : うん。 気をつけるのはレンコンが重ならないように揚げるってことくらい。

 

K : 重ならないようにがポイントね。 そういうのは得意。 綺麗に並べるの好きだし。

 

U : ほんとだ。 Kちゃんレンコンチップス作り向いてるかもね。 じっと見てるのも好きそうだし。 

 

K : カリカリも好きだし。

 

U : しかもね、旬の野菜は味がしっかりしてる上に揚げるとさらに味が凝縮されるのか、ほんと自然に濃い味になってるんだよ。 塩もいらない自然濃厚味。

 

K : へぇ〜。 そういえば、いつものUちゃんなら塩とかスパイスとか出てきそうだもん。

 

U : もちろんそれもいいんだけどね。 でも、今回は自然の味の凝縮っていうのを楽しんでる。

 

K : 自然濃厚味の楽しみなんだね。 興味あるなぁ。 しかもカリカリ。

 

U : そういえば、秋の味覚ってチップスにしたら美味しそうなもの多いよね。

 

K : 確かに。 カボチャとかも美味しそう。

 

U : さつまいもとかも美味しそう。

 

K : いろいろ試してみたくなりそうだね。

 

U : うん、Kちゃん何か試したらどうだったか教えて。

 

K : わかった。 Uちゃんも教えてね。

 

U : とりあえず、さつまいもでやってみようかな。 チップスにしてさらに大学芋とか作っても美味しそう。

 

K : 確かに〜。 そういうおやつどこかにありそう。

 

U : 探してみよう。

 

K : うふふ。 探さなくていいよ。 作ってみるのがUちゃんなんだから。 

 

U : そうか。 そうだね。 でも、もしどこかで見つけたら教えて。

 

K : わかった。 いまから探してみるよ。 またね〜

 

U : は〜い。

 

 

 

のんびり穏やかな休日の昼下がり。

 

気の向くまま再開されたストレッチ。足のつま先に全くとどかない手を夢中で伸ばし、どうにか身体を前に倒そうと熱心に試みている様子のUちゃん。

 

その頭の中を覗いてみると・・・

ー (届かないつま先のすぐ先にある)あのテーブルに、いままさにカリカリレンコンチップスがあったら、もっと身体が前に曲がるかもしれないのになぁ ー

 

運動中の想像も、呆れるほど食いしん坊なUちゃんなのでした。

 

 

 

 

 

とある休日の昼下がり

MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動

それが、イマジネーション料理部

 

つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ

 

一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を

Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?

 

この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です

次回もどうぞお楽しみに

 

※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです