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イマジネーション料理部#12

料理研究家でもプロの料理人でもないただの自炊料理人Uちゃん。

UちゃんとKちゃんの会話を通じて織りなすお料理ストーリーがはじまります。

 

 

EPISODE  12

「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動

ー 手軽にサクッとじゃがチーズ ー

 

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

のどかな休日の昼下がり。

MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。

どこからかお馴染みの着信音(イヌの鳴き声)が聞こえてきます。

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

湯たんぽを膝に乗せたUちゃんは、雑誌のページをめくりつつ電話を手に。

 

ワン・・

 

U : はい。

 

電話の主はお馴染み、MALKの同僚Kちゃんだ。

 

 

K : あ、もしもし、Uちゃん? いま何してるの?

 

U : これといったことはしてないよ。 雑誌をパラパラ眺めてたところ。

 

K : あ、もしかして昨日買ってたやつ?

 

U : うん。 「日本酒大好き図鑑」。

 

K : あははは。 Uちゃんお酒飲めないのに買ってて面白かった。

 

U : 目で楽しむタイプ。 飲めないけどお酒の造られ方とかラベルとか見るのも楽しいよ。

 

K : 職人技好きだもんね。 ねぇねぇ、ところでいま何かハマってるものある?

 

そう、いつだってKちゃんの話は急展開。

でもそんなことは全くお構いなしで、Uちゃんは即答する。

 

U : あるよ。 サクッと焼いたチーズ。

 

K : え? サクッと? トロッとじゃなくて?

 

U : うん。 トロッとの時代もあったけど、今はサクッと。

 

K : ほぅ。 サクッとなんだ。

 

U : お酒のおつまみにも良い食感だよ。

 

K : ふふ。 Uちゃんお酒飲まないのにね。

 

U : 想像で楽しむタイプ。 炭酸水のおつまみにしても良いよ。

 

K : 炭酸水におつまみ?(・・・まぁいいか) それはどうやってつくってるの?

 

 

Kちゃんは、なぜかいつだって同僚Uちゃんの自炊料理に興味津々。

そのつくり方を聞いてみる事も、すっかりクセになっている様子だ。

 

 

U : 最近は、細く千切りしたじゃがいもと混ぜて焼くのがお気に入り。

 

K : じゃがいもの千切り。 ふむ。 材料は、じゃがいもと、チーズと?

 

U : それだけ。 あ、あとお好みで黒胡椒。

 

K : ふ~ん。 塩とか小麦粉とかは?

 

U : 塩分はチーズに含まれてるし、とくに粉も入れてないよ。 じゃがいもも切りっぱなしだし。

 

K : そうなんだ。 それは助かるね。

 

U : 助かる?(・・・まぁいいか) チーズはとろける細切りタイプが混ざりやすくて便利だよ。

 

K : うん、ピザ用のチーズが良さそうだね。 それから? 

 

U : あとは、細かめに千切りしたじゃがいもにチーズと黒胡椒を混ぜて、フライパンでじっくり焼くだけ。

 

K : へぇ! 本当にそれだけなんだ。 油とかは? 

 

U : いらないよ。 チーズの溶け始めはちょっと心配になるけど、ぐっと我慢。 焼いてるうちにチーズから油が出てくるから大丈夫だよ。 フライパンは高温にしすぎないほうがいいかもね。

 

K : どんな感じで焼くの? 蓋はしたほうがいい?

 

U : 蓋はしない。 わたしはチヂミとかクレープみたいに薄めの円形に焼いて、最後にカットしてるよ。

 

K : あ!そういう形状だったんだ。 ポテチ的なサイズ感で焼くのかと思った。

 

U : ふむ。 一口サイズにしても良さそう。 やったことないけど。

 

K : 油なし、蓋もしないで、じっくりサクッとするまで焼くだけ。 待つのみだね。

 

U : そばで雑誌でも読みながらね。

 

K : 日本酒の雑誌とかね。

 

U : MALKのウェブサイト見たりね。

 

K : そうだ! 入荷したてのあのシャツ買おうと思ってたんだ~ 何色にしようかなぁ。

 

U : そろそろ春気分高まってきてるよね~ ピンクがいいんじゃない?

 

K : ほんとほんと。 極寒の世界から徐々に解放されてきてる気分。 ピンクにしよう。

 

U : あははは。 この辺りの気候で極寒とかいってたら、白熊に笑われるよ。

 

K : 白熊好きだから、むしろ笑ってほしい。

 

U : そうだね。 確かに、白熊に笑われるのは悪くないね。

 

K : じゃ、いまから早速サクッと焼いておやつにしてみる。

 

U : ポテチタイプの小さい丸にしたらどうだったか教えて。

 

K : わかった。 やってみるね。

 

U : またね~

 

 

 

のんびり穏やかな休日の昼下がり。

 

 

確かにサクッとチーズの何かをおやつにするというのも良さそうだな・・・

 

そう思い立つやいなや、がっしりと湯たんぽを抱えつつ、材料の見定めにキッチンへ。

 

湯たんぽを肩にのせ冷蔵庫を開ける姿や頭を傾けて落ちないように苦心する様子は、かなり滑稽。

 

片時も湯たんぽを手放さないこの時期のUちゃんの振る舞いは、白熊に笑われる素質十分なのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

とある休日の昼下がり

MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動

それが、イマジネーション料理部

 

つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ

 

一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を

Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?

 

この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です

次回もどうぞお楽しみに

 

※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです