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「 Tシャツ と イラスト 」 ー おすすめのプリントTシャツにフォーカスしました!ー

暑い時期に欠かせないアイテムといえば  ” Tシャツ ” ですよね。
無地やボーダー、変形デザインのもの、今までにさまざまなTシャツを着てきたという方も多いはず。


では、プリントTシャツはいかがでしょうか?

 

今回は、N / Lと grin から MALK が選んだおすすめのプリントTシャツにフォーカス!

普段はあまりお伝えすることのなかった、イラストの制作過程のことも含めてご紹介します。

 

 

 


 

 

 

【 カラー天竺 スニーカープリントTシャツ 】

 

N / Lではお馴染みのカラー天竺というコットン100%の生地で仕立てたTシャツです。

さらっと清涼感のある風合いは夏にぴったり。
ベーシックな半袖といった感じですが、程よいゆとりがあって着易く、合わせるアイテムに困りません。

 

プリントの 文字 “ ¿Cómo estás? “ は、スペイン語で “ 元気?” を意味するあいさつの言葉です。
ピーカンの空の下を軽快にお出かけするイメージから、スニーカーをモチーフに選びました。
スニーカーといってもさまざまあり、Tシャツのプリントにしたらかわいいもの、N / L らしさを損なわないものはどんな形だろうといくつか考えた結果、たどり着いたのがやっぱり定番のこの形でした。

 

ポイントは、ラフな線で仕上げて ” 元気 ” さが伝わるように意識したところ。
靴のディテールも、新品ではなく履き慣れた雰囲気が出るように気をつけて描かれています。
また、靴と紐で色分けされているプリントは、よく見ると部分的にわざと重ねさせて色の奥行きを出しました。

 

 

【 カラー天竺 スタンププリントTシャツ 】


スニーカープリントと同じカラー天竺を使用しています。
スタンププリントTシャツの方が身幅が広く、袖丈も長いゆったりタイプ。
やや薄手でしなやかな生地が拡がりを抑え、ベーシックなTシャツのようにすっきり着られます。

 

N / L 2024ss のシーズンテーマのひとつに、
” 音楽 ” というキーワードがあります。
音楽ならば、楽器のイラストにしよう!と、考え生まれたこのプリント。
古いヨーロッパの切手の雰囲気 (少ない色数で刷られた版画のデザイン) を参考に、ギターの音色に合わせて鳥がさえずるようすを描いています。
プリントの 文字 “ Tañer la verano! ”
 は “ 夏を奏でよう!” という意味のスペイン語です。

 

図案の制作には主にパソコンが使われていますが、ガサガサッと筆で塗った紙を取り込んで背景に使用したり、クレヨンで書いた文字を配置するなど、アナログも取り入れて、版画やハンコのようなカスレを表現しています。

 

実は、配色を熟考しました。なぜなら、私はパッと見た時の配色の印象が、プリントTシャツを選ぶ上でかなり重要な決め手になるからです。個人的にはプリント図案はその後です。今回のスニーカーとスタンププリントは、ちょっと新鮮な組み合わせでニュアンスが出るように心がけています。話せば長くなりますが、この配色はこんなのが好きな人にとか、こんなコーディネートの時にとか、楽しく妄想しながら考えました。どの色にするか悩むなぁと思っていただけますと嬉しいです!

 

 

 


 

 

 

【 エーゲ海天竺 シロクロ猫プリントTシャツ 】

 

grinではTシャツの定番素材であるエーゲ海天竺。
カラッとして身離れの良い コットン100%の生地です。
軽やかな天竺なのに適度なハリがあり、洗濯を繰り返し馴染んできても、丈夫で型崩れしにくいのが特徴です。
また、身幅にはゆとりを持たせ、袖丈も二の腕が出過ぎない長さに設定するなど、大人が着たくなるTシャツとして作られたデザインです。

 

……プリントはというと、
そう、人気者の猫さんです!
今回は頭に模様の入ったぶち猫が登場です。


この不規則な線画はアナログのようですが、デジタルで描かれています。
動物を描くときは、「キャラクターみたいにならないように」「可愛すぎないように」と、特に 表情 に注意を払います。
この猫の場合は、目をくりっとさせて愛嬌を持たせつつ、どこか何を考えているかわからない、すんとした表情を目指しました。

 

 

【 エーゲ海天竺 サマーガールプリントTシャツ 】

 

シロクロ猫プリントと同じ素材、同じ形です。
計算されたシンプルな形は一枚でも様になりますね。

 

さて、grin のプリントTシャツといえば動物をモチーフにすることが多い中、新鮮な女の子のイラストがお目見えしました。


足元に “ summer summer “ と記されている通り、暑い夏もとことん楽しんでいる女の子が描かれています。
水玉のワンピースに、麦わら帽子とカゴバッグ。こんなに夏が似合う女の子を見かけたら、つい目で追ってしまいそうです。

 

イラストを作成するときは、ひとまず何枚も描きます( 沼にハマると大変 )。紙にたくさん描いて部屋の床が紙だらけになったところで、自分の中での方向性を定めて、デジタルに切り替えています。デジタルにするのは、修正しやすいのと版を作る際に必要なデータ化が容易だからです。単色 • 線画の少ない要素で描いているので、線の太さや密度とか、ちょっとしたことで印象が変わってしまいます。そのため、細かい調整をしながら企画チームと擦り合わせをしています。図案が決定したら、実際のTシャツに合わせてプリントのサイズや位置を決めたり、製版するためのデータを作成していきます。

 

 

写真 / 
制作のようす , イラストに使用している i-pad と apple pencil

 

 

プリントTシャツの制作背景を垣間見ることが出来た今回のコラム。

形のデザイン・イラスト ひとつとっても、作り手の気持ちが詰まっていることがわかりますね。

 

そんな こだわりの一枚を、

ぜひこの夏に取り入れてみませんか?

 

 

edit / text / photo : staff S