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イマジネーション料理部#28

 

 

 

EPISODE  28

「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動

ー 甘くてジューシーをお食事で。もももも呼びがやめられない? ー

 

 

ジリリリリリーン   ジリリリリリーン   ジリリリリリーン

 

のどかな休日の昼下がり。

MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。

どこからか、昔懐かしい黒電話の音が聞こえてきます。

 

ジリリリリリーン   ジリリリリリーン   ジリリリリリーン

 

甘くてジューシーな桃を頬張りながら、スマホを手に取るUちゃん。

 

ジリリリリリーン   ジリリリリリーン   ジリリリリ・・

 

U : はい。

 

電話の主はお馴染み、MALKの同僚Kちゃんだ。

 

 

K : あ、もしもし、Uちゃん? いま何してるの?

 

U : ちょうど桃食べてたところだよ。

 

K : いいなー! もも、最近スーパーでよく見かけて、カゴに入れるか入れないかいつも迷ってる。

 

U : だよね。 わたしいちばん好きなフルーツが桃だから、旬の時期はワクワクしつつもお財布と相談しまくりだよ。

 

K : フルーツって、ちょっと贅沢感あるもんね。 スーパーでもなんとなく「食事」になるような食材を優先しがち。

 

U : でも、美味しい時期にできるだけたくさん食べたい。

 

K : ああ、もも好きにとっては悩ましい季節だねぇ。 ねぇ、ところでUちゃん、いまハマってるものある?

 

 

そう、相変わらずKちゃんの話は急展開。

でも、もちろんUちゃんは即答する。

このタイミングで聞かれる「ハマってるもの」は、自炊料理のことに決まっているのだ。

 

 

U : あるよ。 いまの時期はもちろん、桃モッツァレラ!

 

K : わわ! ももももっつぁれら好き~

 

U : (あれ?「も」がひとつ多い気がしたけど・・・まあいいか) 桃とモッツァレラチーズの組み合わせってすごく美味しいよね。

 

K : きっとUちゃんのことだから、ももももっつぁれらにもマイブームのつくりかたがあるのかな?

 

U : (あれ?また「も」多い?) うん! いつもはレモンとかビネガーを合わせることが多いんだけど、いまはスダチと合わせるのに夢中だよ。

 

K : あらま、無類のレモン好きなUちゃんがスダチとは!? どんな感じになるの?

 

U : なんかね、レモンよりも全体的にキリッと引き締まるって感じかなぁ? 味付けのバランスにもよりそうだけど。

 

K : キリッとか。 最近暑すぎるし、そういうのいいね。 どんな感じでつくってるのか詳しく教えて~

 

 

Kちゃんは、なぜかいつでも同僚Uちゃんの自炊料理に興味津々。

つくり方を尋ねるのも、すっかりクセになってしまったようだ。

 

 

U : あのさ、スダチって夏が旬の時期だって知ってた?

 

K : そうなんだ。 あんまりよく知らなかった。

 

U : あとさ、レモンの旬の時期は冬だって知ってた?

 

K : あれ!?夏じゃないんだ。 それはちょっと驚いた。 なぜか夏のイメージあったよ。

 

U : だよね! わたしレモンファンだからレモンのことは知ってたんだけど、スダチに関しては無知だったの。 で、ちょっと前に「いまが旬の柑橘ってないのかなぁ?」って探してて、巡り会ったのがスダチだったって訳。

 

K : ほぅ。 それがスダチとの出会いだったんだ。

 

U : そうなの。 そしたらやっぱり旬のものの果汁ってすごくいいよ! スダチの酸味が甘い桃の迫力に全然負けてなくて、不思議と調和する感じ。

 

K : 旬と旬のコラボレーションなんだね。

 

U : そう。 つくるときはまず、フレッシュモッツァレラを頬張るくらいの一口大に手でちぎって、それと同じくらいのサイズにカットした桃を混ぜる。 

 

K : 頬張るサイズ感、最高。 モッツァレラは手でちぎるんだね。

 

U : そ、手でちぎるのいいよ。 で、スダチとオリーブオイルを好きなだけ回しかけてササっとあえる。 最後に、ちょっと多めに塩ふるのが最近のお気に入り。

 

K :  Uちゃんが塩多めって、なんか珍しいね。

 

U :  そうかもね。 しっかり塩するとお皿に残った果汁とオイルにもバッチリうま味が残ってるから、それをパンにつけたりするのもご馳走なの。 この桃モッツァレラなら、冷たいパスタとかも美味しいかも。 あ、香りづけに山椒をかけたりするのもオススメだよ~

 

K : そっか。 「デザート」というよりは「お食事」的な味つけなんだね。

 

U : うん。 ああ、今日もまた食べたくなってきちゃった。

 

K : しっかりお食事にもできる、ももももっつぁれらっていいね!

 

U : ねぇ、Kちゃん「も」がひとつ多いよ。

 

K : え!うそ。 ももももっつぁれら。 あれ?もももももっつぁれら?

 

U : あははは。 さらに増えてる。

 

K : なんでだろう?上手く言えない。 も、も、もっつぁれら?

 

U : そうそう。 桃モッツァレラ。

 

K : わたしもももももっつぁれら食べたくなったきた!

 

U : あはははは。 また言えてないよ。

 

K : え~嘘でしょ!? やだー

 

U : 一回つくってみたらちゃんと言えるようになるかな?

 

K : そうなのかな? スダチももももっつぁれら、早速つくってみるね。

 

U : あははは。 ぜひやってみて~

 

 

 

 

のんびり穏やかな休日の昼下がり。

 

ももとモッツァレラが繋がるとなぜか「も」が多くなってしまうKちゃんに爆笑していたら、何やらお腹が減ってきました。

 

おやつに桃を食べたばかりなのに、またも桃モッツァレラのことを考え始めるUちゃん。

 

スダチはバッチリ入手してあるし、この時期ならではの楽しみなんだから・・・

 

もう一つ残ってる桃もすでに完熟の美味しい状態だから、絶対早く食べたほうがいいよね・・・

 

フレッシュモッツァレラが、昨日ちょうど特売でまとめ買いしたところだし・・・

 

このところの桃の食べ過ぎをどうにか肯定しようと、一人必死に自分を励ます(言い訳を並べる)Uちゃんなのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある休日の昼下がり

MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動

それが、イマジネーション料理部

 

つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ

 

一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を

Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?

 

この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です

次回もどうぞお楽しみに

 

※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです