イマジネーション料理部#16
EPISODE 16
「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動
ー 目からも元気もらえるって良いよね ー
ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン
のどかな休日の昼下がり。
MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。
どこからかお馴染みの着信音(イヌの鳴き声)が聞こえてきます。
ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン
陽気に鼻歌を歌いつつスマホを手に取るUちゃん。
ワン・・
U : は~い!
電話の主はお馴染み、MALKの同僚Kちゃんだ。
K : あ、もしもし、Uちゃん? なんかいつもと違うノリ・・・何してたの?
U : とくに何もしてないよ。 暑さからの圧力を追いやろうと思って鼻歌で気分をあげてたところ。
K : あはは、鼻歌! だからいつもと違う感じしたのか。 でも、Uちゃんが歌うのってどんなのか全く想像できないなぁ。
U : そう? いま歌ってたのはビーTS。
K : ええ!? ほんとに?? 意外!!
U : ウソだよ。 ビーTSのことは昨日初めて知ったから、Kちゃん驚くかなと思ってちょっと言ってみた。 見事に驚いたね。
K : いや、びっくりした~。 で、ビーTS昨日初めて知ったの、遅すぎっ! ところで、Uちゃん最近ハマっているものある?
そう、相変わらずKちゃんの話は急展開。
でもそんなことはお構いなし、いつだってUちゃんは即答する。
U : あるよ。 ビワとフルーツトマトを和えたやつ。
K : ビワとフルーツトマト! ちょっと意外な組み合わせ。
U : そう。 何年か前に友達に教えてもらって、毎年ビワが出る時期には夢中になってるんだ。
K : ふぅん。 ビワってしばらく食べてないかも。 いま旬なの? フルーツトマトは大好き。
U : ビワの旬は、採れる場所にもよると思うけど・・・ちょっと前の5月から6月くらいなのかなぁ? でも、とりあえず想像してみて、そのフレッシュな食感と味わいの組み合わせ。
K : うむ。 ビワは、甘くて果肉が柔らかすぎず固すぎず、結構ジューシー。 フルーツトマトは、甘酸っぱくて食感も良くて可愛くて大好き。
U : あははは。 Kちゃんて、とにかくフルーツトマト好きなんだね。 そのコラボ、ほんと無類の美味しさでオススメだよ。
K : へぇ。 いまのところ出来あがりの味を全く想像できてないけど、どうやって和えてるか教えて~
Kちゃんは、なぜかいつだって同僚Uちゃんの自炊料理に興味津々。
そのつくり方を聞いてみる事も、すっかりクセになっている様子だ。
U : ねぇ、Kちゃん。 食材って、新鮮な採れたての味が一番美味しいって思わない?
K : いきなり話変わってる!? あらためてそう言われるとちょっとビビるけど、確かにそれはそう思う。
U : とにかくそういう食材を見つけたら、なるべくシンプルに食すべし。
K : あははは。 なんか食通の巨匠風な発言!
U : そう? フレッシュ食材は、とにかく美味しい塩とオイルとレモンでっていう作戦で、これまで負けなしだよ。
K : ほぅ。 つまり、ビワとフルーツトマトも、新鮮素材に塩とオイルとレモンで戦えと。
U : その通り。 あ、今回はトマトにちょっと酸味あるから、レモンなしでも大丈夫。
K : フルーツトマトだけで充分美味しいけど、ビワをプラスっていうの確かにいいかも。 それに塩とオイルね。
U : 鮮やかなオレンジと赤の組み合わせも綺麗だし、オリーブオイルと塩で和えた時のテカテカ感もすごく良いよ。
K : オイルはオリーブオイルか。 確かにふたつともピカピカして色鮮やかそう。 塩はどんなのが良いとかあるの?
U : なんでも好きなので良いけど、わたしはシャリっとした岩塩がお気に入り。 日によっては塩を効かせても美味しいし、見た目のキラキラ感も可愛いよ。
K : あはははは。 Uちゃんが食材にキラキラ感求めてるのウケる。
U : むふふ。 でも、そういう鮮やかな食材がピカピカキラキラツヤツヤっていうの、見るだけでもちょっと元気出る。
K : うん。 確かに目からも元気もらえるっていうの、良いよね。
U : もちろん食べても美味しいから、最高。 お互いの味が喧嘩しない感じもスッキリしてて爽やかだし、味の組み合わせの満足感もある。
K : そっか。 わたしのフルーツトマト人生に新しい1ページが加わるかな?
U : うん、たぶん加わる。 野菜とか果物の美味しい時期は、いろんな味の組み合わせに挑戦するのも楽しいよね。
K : そうだね。 まずは、 フルーツトマトとビワのコラボやってみたくなってきた。
U : 美味しいオリーブオイルでツヤツヤにして、キラキラのお塩かけてみてね。
K : わかった。 早速ビワ探しに行ってみる。 まだあるかなぁ。 フルーツトマトは常に家にあるから安心だけど。
U : あはは。 Kちゃんのフルーツトマトライフに新しい風が吹くといいね。 また感想聞かせて~
K : うん、もちろん。 またね~。
のんびり穏やかな休日の昼下がり。
唐突だった夏の到来にも負けず、窓から見える植物たちが元気一杯に葉を広げる姿はとても魅力的。
強烈な日差しを反射しする力強い緑に、しばらく真剣な顔で見入るUちゃん。(何を考えているのでしょうか?)
緑濃い大きな紫陽花の葉っぱに、塩とオイルをかけて食べてみたくなる気持ちを抑えつつ、
可憐な花を咲かせる植物なのに、葉や茎などに毒性があると聞いたことがあるし、気をつけなければ・・・と、
密かに自らの食いしん坊を戒めている(?)Uちゃんだったのでした。
とある休日の昼下がり
MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動
それが、イマジネーション料理部
つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ
一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を
Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?
この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です
次回もどうぞお楽しみに
※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです