イマジネーション料理部#13
料理研究家でもプロの料理人でもないただの自炊料理人Uちゃん。
UちゃんとKちゃんの会話を通じて織りなすお料理ストーリーがはじまります。
EPISODE 13
「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動
ー ヨーグルトの水を切ったら、まったり魅惑のデザートに ー
ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン
のどかな休日の昼下がり。
MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。
どこからかお馴染みの着信音(イヌの鳴き声)が聞こえてきます。
ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン
花瓶いっぱいに生けられた黄色い花を愛でつつ、スマホを手にとるUちゃん。
ワン・・
U : はい。
電話の主はお馴染み、MALKの同僚Kちゃんだ。
K : あ、もしもし、Uちゃん? いま何してるの?
U : とくに何もしてないよ。 ミモザの花って可愛いなぁって眺めてたところ。
K : わぁ! Uちゃん、私もいまちょうど部屋にミモザ飾ってるよ。
U : いいよねぇ。 ミモザ。
K : 可愛いよねぇ。 ミモザ。
U : ドライになっても綺麗だし、結構長く飾っておけるのもいい。
K : ほんとほんと。 ねぇ、ところでUちゃん、いま何かハマってるものある?
そう、相変わらずKちゃんの話は急展開。
でもそんなことはお構いなし、いつだってUちゃんは即答する。
U : あるよ。 いまは水を切ったヨーグルトのまったり感に夢中。
K : おお、水切りヨーグルト。
U : そう。 しっかり水切って、ばっちり甘くしてフルーツと和えるのが最高。
K : へぇ~。 夏頃にフルーツのヨーグルト和えにハマってたけど、それとは違うの?
U : それが全然違うの。 材料は同じ感じなんだけど、食感が変わると全く別物になっちゃうのが不思議。
K : そうなんだ。 水切りヨーグルトってやったことない。 なんかちょっと面倒なイメージ。
U : わかる。 でも案外手間もかからないし気楽にできちゃうよ。
K : え、そうなの? どうやってるか教えて~
Kちゃんは、なぜかいつだって同僚Uちゃんの自炊料理に興味津々。
そのつくり方を聞いてみる事も、すっかりクセになっている様子だ。
U : 水切りは、コーヒーのドリッパーとフィルターを使ってるんだけど、それにヨーグルトをセットしたら冷蔵庫でしばらく放置するだけ。
K : ふむ、それだったら確かに簡単そう。 フィルターもコーヒー用ので良いんだ。
U : うん。 キッチンペーパーとザルとか使ってた時は、冷蔵庫内でちょっと場所とるなぁって感じだったんだけど、試しにコーヒーセットでやってみたら水切れもいいし、わりとコンパクトだし、すごくいい感じだった。
K : なるほど。 水切れも良くて場所取らないのも良いかも。 どのくらいの時間置いておくの?
U : しっかり水が切れてた方が美味しいから、半日くらいかな。 夜セットして朝食べるとか、そんな感じ。
K : そっか。 朝セットして夜食べるとか、そんな感じ?
U : そう。 で、ばっちり水が切れてレアチーズみたいになったヨーグルトに、蜂蜜をたっぷり入れてとにかくよく混ぜる。
K : なんだかそれだけでも美味しそう。
U : うふふ。 よ~く混ぜて全体的にまったりしてきたら、それを好きなフルーツと和える。
K : 良いね。 フルーツと合わせたらご馳走になりそうだね。
U : ほんと手間をかけてつくった感じの上等な味になるよ。 わたしは柑橘好きだからハッサクとか和えてるけど、いまの時期いちごも美味しい。
K : どっちも美味しそう~。 なんでも好きなフルーツと和えたらいいんだね。
U : そう。 甘味は蜂蜜がおすすめだけど、なんでも好きなもので大丈夫だよ。
K : 家にあるメープルシロップでも良いかな?
U : もちろんいいよ。 メープルシロップならバナナとか美味しいかも。
K : わぁ、それにしてみよう。 なんかお弁当用にするのも良さそうだね。
U : ほんとだ。 持ち運びは考えたことなかったけど、汁気がないから良いかも。
K : 最近いいこと言うよね、わたし。
U : 確かに。 ひらめきがすごいね。 どうしちゃったんだろう、Kちゃん。
K : あははは。
U : あははは。
K : ねぇ、今度お互いのおすすめを交換してみようよ。
U : いいね。 好きなものを交換して食べるっていうのも新鮮なひらめきだね。
K : えへへ。 それじゃ早速来週にでも。
U : うん。 なんだか楽しみ。
K : じゃ、またね~
のんびり穏やかな休日の昼下がり。
そういえば、ヨーグルトから出た水に牛乳とシロップ入れたら、Kちゃんの好きなラッシーみたいになるって伝えるの忘れちゃったな・・・
ふと冷蔵庫の中で水が切れているヨーグルトのことを思い出す。
すぐさまラッシー作りにとりかかるUちゃん。美味しいものに対してまっしぐらな姿勢は大したものだ。
そうだ、今日は大好きなレモンシロップで作ってみよう。新しい味へのチャレンジにももちろん躊躇はない。
爽やかなレモンの香り漂う甘酸っぱいラッシーを飲みながら、咲き誇るミモザを眺める至福のひとときに大満足のUちゃんなのでした。
とある休日の昼下がり
MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動
それが、イマジネーション料理部
つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ
一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を
Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?
この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です
次回もどうぞお楽しみに
※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです