イマジネーション料理部#2
料理研究家でもプロの料理人でもないただの自炊料理人Uちゃん。
MALKスタッフのUちゃんとKちゃんのくすっと笑うような会話はいつも気になります。
Uちゃんの普段食べている料理に、なぜか興味深々のKちゃん。
2人の会話のやりとりを通じて織りなすお料理ストーリーがはじまります。
さて、今回は第2回目!初回の粒マスタードのポテトサラダはMALKスタッフも実際に作って
美味しく頂きました!今回はどんなお料理が登場するのか・・・楽しみですね。
EPISODE 2
「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動
ー 芽キャベツそしてバターとレモンとクミン味 ー
ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン
のどかな休日の昼下がり。
MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。
ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン
ちょうどおやつのりんごの皮を剥き終えたタイミングで、鳴リはじめる電話。
ワン・・
U : はい。
電話の主は、MALKの同僚Kちゃんだ。
K : あ、もしもし、Uちゃん? いま何してるの?
U : とくに何もしてないよ。 りんご食べようとしてたとこ。
K : ふ〜ん・・・。 このあいだ借りた絵本、すごく面白かった。
U : あれ良いよね。 特に絵が本から飛び出してくるところが良いよね。
K:そうそう。 顔近づけすぎて、目に刺さりそうになったよ。
U : あははは。 わかる。 ついつい夢中になっちゃうんだよね。
K:ほんと、夢中になったよ〜。 ねぇ、ところでUちゃん、いまハマってるものある?
そう、Kちゃんの話はいつでも急展開なのだ。
しかし、Uちゃんはいつだってすかさず答える。
U : あるよ。
K : やっぱりね。 なになに?
U : 芽キャベツ。
K : メキャベツ? キャベツのメなの? 買ったことない。
U : かたちは凄く似てるけど、あの大きいキャベツとは種類が違うんだって。 小さくてすごくかわいいよ。キャベツの赤ちゃんって感じ。味もおいしい。
Kちゃんは、いつもなぜか同僚のUちゃんのハマっている食べ物に興味津々。
どうやら、その調理法を聞き出し、想像して楽しむのが趣味になっているようだ。
K : ふ〜ん、どうやって食べてるの?
U : 最近美味しかったのは、ベビーホタテと合わせてバターで焼いたやつかな。
K : キャベツの赤ちゃんと、ホタテの赤ちゃん! なんか可愛げだし、バターで焼くのは間違いなく美味しそう。 どうやったの?
U : バターをフライパンであたためて、フツフツしてきたら半分に切った芽キャベツの平らな方を下にしてじっくり焼く。 ベビーホタテも同じく焼く。 ミニトマトも同じく半分に切って平らな方を下にして焼く。
K : ふ〜ん、いきなりミニトマトでてきたね。 トマトも焼くんだ。 それで?
U : ミニトマト焼くと美味しいよ。 それぞれ美味しそうな焼き色が付くまで焼いたら、バットとかにとって味付け。
K : フライパンの中でやったらだめなの?
U : いいけど、トマトがつぶれるとイマイチだから気をつけてね。 トマトだけは一緒にやんない方が良いかもね。 そんで、レモンをぎゅっと絞って、さっと和える。
K : 出た、レモン! バターとレモン、だいじょうぶ?
U : なにが? あ、クミンシードも一緒に和えると美味しいよ。
K : 出た、こんどはスパイス! しかもクミン!
U : あははは。 出るよ。 好きだもん。
K : バターとレモンとクミンシード・・・だいじょうぶかな?
U : なにが? あ、クミン好きじゃないんだっけ? そしたら、コショウでも良いよ。
K : クミン好きだよ。 でも家にあるかはわかんない。 最近使ってないや。 カレーとかにに入ってる、結構強烈な匂いのやつだよね。
U : そうそう。 香りも味つけの一部だから、あったら試してみて。 おいしいから。 このときのクミンは、つぶつぶのクミンシードの方が食感も楽しくて私は好きだけど、粉のタイプでも良いよ。 どっちにしても入れすぎないように、香り付け程度にね。 バターの香りもすると美味しいから。
K : なるほど〜。 全部バターでこんがり焼いて、最後にレモンとクミンと和える。
U : そう、最後はさっと和える感じ。
K:和えね。 見た目はイメージできてるけど、味が浮かんでこないなぁ。 美味しいんだよね? バターとレモンとクミン。
U : 私は、いまその組み合わせにもハマってるよ。 いまお気に入りの芽キャベツともバッチリ合うし。
K : そうなんだ。 あ、ベビーホタテうちにないよ。
U : あははは。 ないよね、普通。 うちにもたまたまあっただけだもん。 イカとか他の魚介類でも良さそう。
K : 魚介類なら何でも良いんだね。 わかった。
U : あ、海のものはわりと塩味するけど、最後に味見して味足りなかったら塩してね。
・・・・・・・・・・
・
U : あ、切れてる。
ゆっくりと電話を切り、ちょっぴり茶色くなったりんごを頬張りながら、何もなかったかのように今日の午後の行動について思いを巡らせるUちゃん。
Uちゃんの大好きなひとときは始まったばかりなのだ。
Kちゃんは、芽キャベツを見つけられるだろうか。
そして、バターとレモンとクミンの味付けに挑戦してみるのだろうか。
とある休日の昼下がり
MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動
それが、イマジネーション料理部
つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ
一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を
Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?
この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です
次回もどうぞお楽しみに
※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです