イマジネーション料理部はじまりました
料理研究家でもプロの料理人でもないただの自炊料理人Uちゃん。
MALKスタッフのUちゃんとKちゃんのくすっと笑うような会話はいつも気になります。
Uちゃんの普段食べている料理に、なぜか興味深々のKちゃん。
2人の会話のやりとりを通じて織りなす、お料理ストーリーがはじまります。
“イマジネーション料理部”としてのこれからでてくるお料理を是非お楽しみ下さい。
さてさて、第一回目にでてくるお料理は何でしょうか。
EPISODE 1
「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動
ー 粒マスタードでポテトサラダ ー
ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン
のどかな休日の昼下がり。
MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。
ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン ワン・ワンワンワン
ちょうどコーヒーを淹れ終えたタイミングで、鳴リはじめた電話。
ワン・・
U : はい。
電話の主は、MALKの同僚Kちゃんだ。
K : あ、もしもし、Uちゃん? いま何してるの?
U : とくに何もしてないよ。 コーヒー飲もうとしてたとこ。
K : ふ〜ん・・・。 昨日の夜、雨すごかったね。
U : ほんとほんと、家に辿り着いたときにはスカートの重さがいつもの3倍になってた。
K:あははは、わたしも〜。 Uちゃんが昨日履いてたスカート、吸水性抜群だもんね。
U : そうそう。 途中で脱げなくて良かったよ。 ウエストの紐に助けられた。
K:あははは、ウケる〜。 ねぇ、ところでUちゃん、いまハマってるものある?
そう、Kちゃんの話はいつでも急展開なのだ。
しかし、Uちゃんはいつだってすかさず答える。
U : あるよ。
K : いいねぇ。 なになに?
U : 粒マスタード。
K : えっ! いまハマってるのは食材じゃないの!? 調味料ってめずらしいね。
U : そうかもね。 とにかくいまは粒マスタードだよ。
Kちゃんは、いつもなぜか同僚Uちゃんのハマっている食べ物に興味津々。
どうやら、その調理法を聞き出し、想像して楽しむのが趣味になっているようだ。
K : ふ〜ん、どうやって食べてるの?
U : いろいろだけど、最近美味しかったのはポテトサラダかな。
K : お!良さそう、良さそう。 どうやるの?
U : ジャガイモをチンして潰したところに、た〜っぷり粒マスタードを混ぜる。
K : うん、いいね。 美味しさイメージできてるよ。 それで?
U : ベーコンを角切りにして、美味しそうな焦げ目が付くまで焼いて、それに混ぜる。
K : うち、ベーコンないや。
U : ベーコンじゃなくても良いよ。 ハムとか、他のお肉でもいいよ。
K : へぇ〜。 そうなんだ。 お肉ならなんでも?
U : いいよ。 でもこんがり感は欲しいなぁ。 カリッと焦げ目ついてると美味しいからね。
K : 焦げ目・・・やった事ない。 丸焦げにしそう。
U : 観察してればだいじょうぶだよ。 多少焦げ過ぎちゃったとしても、それぞ香ばしさという味付けだよ。
K : ふ〜ん。 で?
U : ルッコラを食べやすくちぎって、ちょっとマヨネーズいれてさっきのジャガイモとかと和える。 あ、黒こしょうもしてね。
K : ルッコラ! 出たね、Uちゃん得意の苦み野菜!! そして、和え!
U : 出たよ。 いつも出るよ。 好きだもん。 でも、葉っぱは何でも良いよ。 私はクレソンとかルッコラとか苦みがあったり個性的な味なのが、粒マスタードと合う感じ
して好きだけどね。 ま、とりあえず何でも好きな葉っぱいれて、ちょいマヨと黒こしょうね。 それで出来あがり。
K : ほ〜。 うちのポテトサラダと全然違う〜。 キュウリとか人参じゃないのか。しかも、葉っぱは添えるんじゃなくて和えちゃう。
U : そう? これも美味しいよ。
K:うん、何となく美味しそう。 ところで、粒マスタードはどんなやつ?
U : 黒い蓋の瓶のどこか外国のやつ。 わりとトロッとしてて酸味も効いてて最高。 最近は、いつも大きいの買っちゃうんだ、好きすぎて。
K : トロッとした粒マスタード! その言い方いいね! 黒い蓋のやつね〜
U : そうそう。お魚にも合うし、案外いろいろ使えるよ。
・・・・・・・・・・
U : あ、切れてる。
ゆっくりと電話を切り、ちょっと冷めたコーヒーをひとくちすすり、何もなかったかのように読書に勤しむUちゃん。
Uちゃんの大好きなひとときは始まったばかりなのだ。
Kちゃんは、ポテトサラダをつくるのだろうか。
真っ黒焦げの何かが入ったポテトサラダが頭をかすめる。
ま、それはそれで良いよね。
とある休日の昼下がり
MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動
それが、イマジネーション料理部
つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ
一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を
Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?
この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です
次回もどうぞお楽しみに
- この物語は、事実を織りまぜたフィクションです