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イマジネーション料理部#14

料理研究家でもプロの料理人でもないただの自炊料理人Uちゃん。

UちゃんとKちゃんの会話を通じて織りなすお料理ストーリーがはじまります。

 

 

EPISODE  14

「ねぇ、いまハマってるものある?」から始まるクラブ活動

ー 潰しながらが至福!フルーツラッシーみたいなやつ ー

 

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

のどかな休日の昼下がり。

MALKスタッフUちゃんの大好きな、穏やかでのんびりとしたひととき。

どこからかお馴染みの着信音(イヌの鳴き声)が聞こえてきます。

 

ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン   ワン・ワンワンワン

 

ゴムの木の鉢にたっぷりと水を注ぎ込み、Uちゃんは電話を手にとる。

 

ワン・・

 

U : はい。

 

電話の主はお馴染み、MALKの同僚Kちゃんだ。

 

 

K : もしもし、Uちゃん? いま何してるの?

 

U : 植物に水をあげてたところだよ。

 

K : 終わった?

 

U : いまちょうど終わったとこ。

 

K : そういえば、最近うちの植物も、いっぱい水吸うようになってきてる。

 

U : うん。 気温が低いうちは全く元気なかったんだけど、やっとイキイキしてきて嬉しい。

 

K : そっか。 良かったね。 ねぇねぇ、ところでUちゃんいまハマってるものある?

 

そう、いつだってKちゃんの話は急展開。

でもそんなことは全く気にしない様子でUちゃんは即答する。

 

U : あるよ。 果実を潰しながら飲むフルーツラッシーみたいなやつ。

 

K : あれ!? ラッシーみたいなやつって、この間ハマってた水切りヨーグルトで出た水と牛乳でつくるやつ?

 

U : そう。 いつの間にか、そっちがメインになっちゃった。

 

K : あははは。 そういうパターンもあるんだね。

 

U : あるんだねぇ。

 

K : 果実を潰しながらってところがなんだか良さそう。 どんな果実で、どうやってるの?

 

 

Kちゃんは、なぜか同僚Uちゃんの自炊料理に興味津々。

そのつくり方を聞いてみるのも、すっかりクセになってしまったようだ。

 

 

U : 今はいちごがお気に入りで、ちょっと砂糖入れて煮てシロップみたいにして使ってるよ。

 

K : ほぅ。 いちごと、お砂糖と、お水とかも入れて煮てるの?

 

U : お水とかは全然入れてない。 フルーツに砂糖をまぶして、ちょっとレモン入れて放置しておくと水分が出てくるの。 それを煮る感じ。

 

K : へぇ~。 けっこう時間かかる?

 

U : 煮るのはそうでもない。 いちご1パックで10分ちょいかなぁ。 ブクブクして溜まったアクをとりながら果実が軽く潰せる感じになったら出来あがり。

 

K : ふうん。 思ったより簡単そう。 

 

U : そうそう。 砂糖にまぶして水分出てくるまではそこそこ時間がかかるけど、数時間放っておくだけだし。

 

K : そっか。 砂糖はどんなのでもいいの?  

 

U : 私はてんさい糖を使ってるけど、グラニュー糖でも、上白糖でも、何でも好きな砂糖を好きなだけ入れたらいいよ。

 

K : でた!何でも好きなだけでオッケー制度。 いいよね、それ。 

 

U : うふふ。 最近のわたしのは糖分少なめで、ラッシーにしたときに甘味が足りなかったらアガベシロップで調整するっていうスタイル。 

 

K : アガベシロップ! 近所のお店で見たことある。 美味しいの?

 

U : うん。 甘み強めだからちょびっとでも甘くなるし、冷たいものにも溶けやすいから便利だよ。

 

K : そうなんだ。 アガベシロップ、今度よ~く見てみよう。

 

U : 結構使えるよ。

 

K : で、水切りヨーグルトから出た水と、同量くらいの牛乳を混ぜるとラッシーになるんだっけ?

 

U : そう。 ラッシーみたいなやつになる。 正式なラッシーの作り方は知らない。

 

K : あははは。 でも確かに味が近そうなイメージはある。

 

U : だよね。 そこに果実ゴロゴロいちごシロップを好きなだけ加えて、潰しながら飲むのが至福~。

 

K : やっぱりその、潰しながらってのが魅力~。

 

U : 水切りヨーグルトの水がない場合は、牛乳だけでも結構美味しいよ。

 

K : ふむ。 ラッシーみたいではないけど、それはそれで美味しそう。 フルーツ牛乳だね。 

 

U : もうすぐブルーベリーの季節がくるから、生のブルーベリーで作ってみようと思ってるんだ。 冷凍ブルーベリーでも美味しかったから楽しみ。

 

K : 冷凍でもできるの良いね! あれ?そういえば、うちに何か冷凍したフルーツがあったような・・・・

 

U : お、何があるの? それでやってみなよ~。

 

K : ・・・・・・

 

U : あれ? もしも~し? Kちゃん??  

 

K : ・・・・・・

 

U : 切れてる・・・・

 

 

 

 

のんびり穏やかな休日の昼下がり。

 

 

すでに応答のないスマホを通話終了してそっとテーブルに置き、

 

Kちゃんの家の冷凍庫で眠るフルーツが、一体どんなものなのか想像してみる。

 

冷凍技術が発達したことで、ちょっと珍しい冷凍ものも手に入りやすくなった今日この頃。

 

得体の知れない謎のフルーツで果敢にチャレンジしているKちゃんの姿を思い浮かべ、

 

思わずプププッと吹き出してしまうUちゃんなのでした。

 

 

 

 

 

 

とある休日の昼下がり

MALKスタッフUちゃんとKちゃんにより密かに行われているクラブ活動

それが、イマジネーション料理部

 

つくるひとは、料理研究家でも(もちろんプロの料理人でも)ないMALKスタッフ

 

一般自炊料理人、Uちゃんのつくるお料理を

Kちゃんと一緒にイマジネーションして楽しんでみませんか?

 

この新感覚のお料理コーナーは、またいつか更新される予定です

次回もどうぞお楽しみに

 

※ この物語は、事実を織りまぜたフィクションです